偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

Q

見てきました。

なんだか本人確認など物々しくてどうした??と思ったけど希望あっさり取れて、端だけど前の方で見れました。

チケット取った当初は色々把握してたはずなのに、え?誰出るの?1人も知らない…とか、どんな話だっけ、クイーンで歌舞伎だったよね?とか、すっかり忘れてました。

結構豪華な役者陣ではないですか!

松たか子さんに上川さん!羽野あきさんもお初では。他にも…豪華で。

ところで休憩があると思わなくて、これで終わり?ってか拍手もないの。みんないくらなんでもあっさりしてない??と混乱してしまった。一幕でロミジュリのところは一応終わったから終わりかと。

何より印象的だったのは、ロミジュリのあの台詞を戦争のここにつなげるのか〜!!というシーン。

ジュリエットの、あなたの家名のを捨ててそしたら私もキャピュレットの名を捨てますってやつ。薔薇の名前は…ってやつ。有名な台詞です。

それをまあそのままやるんですけど、その後やけに源平が(相変わらずいろんな要素が詰まってる野田作品)、名前を捨てるだの拾うだのこだわるんです。単なる語呂合わせ、言葉遊びと思ってると、ラストのシーン。

シベリアで勾留されて死ぬまで過酷な労働を強いられた人々を想うシーンで、ロウミオからの手紙に名もなき兵士として扱わないでくださいという懇願が書かれてる。ブワッと涙が溢れた。まさかシェイクスピアのあのセリフがこんな風に繋がるなんて。

人数でしか語られない戦争中の犠牲者。でも一人一人に名前があり人生があり、中にはジュリエットのような愛する人がいる人もいる。

相変わらずとんでもないところに着地するなぁと思いました。

すんごく面白かった、というわけでもないんだけど、役者の達者さで乗り切った感じ。すずちゃんはみずみずしさはとても良かったけど声だけ気になったなー。松さんみたいに高い声だしてもすっと耳に入る声の人もいるけど、わめいてるシーンはちょい辛かった。

巴御前のひとは歌舞伎だったらヘンナコやってたあの方が合いそうだなーとか思ったり。

あとクイーンの曲がいい感じに感情揺さぶってきてたまんなかったです。全然詳しくないのだけど、綺麗な曲が印象的でした。