偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ビリーエリオット2020

最前列で見てきた。

被って見たいところ見えない時もあったけど、表情の細やかなところや生の歌声がバッチリ聞けて迫力があってとても良かった。

やっと出日寿ビリーをかわいいかわいいとベタ惚れしてる友人の気持ちがわかってきた。ずっと笑顔なわけではないけど楽しいシーン喜びに溢れたシーンの笑顔が極上で、笑顔の印象が強く残る。エクスプレスとかブギーは本当にいい。あとなんていうか、晴れやかな表情をするんだよな、それが見てて気持ちいい。これはソリダリティに顕著に出てる。瞳が輝くというか、瞳孔が開くというか。キラキラとポジティブな空気が伝わってくる。

今日の益岡さんはなんだかものすごくよかった。でいくらかかるんか?のクリスマスシーンからなんか違うぞ、今日って雰囲気があって。いつも割と台詞が流れてしまうところもきちっと感情の伝わる間合いがあって。このクリスマスシーンは初演ペアが好きだなー。柚希さんのお芝居も初演よりいいし。

そこからこれもこれも辺りまで涙が止まんない。ここ数回は炭鉱は目線で見てしまって、スト破りに対する彼らの反応がホント切なくて切なくて…。

上手組は割とずっと怒ってるんだけど、下手組は非難したい気持ちとそのお金を拒否して代わりに自分に何ができるか?何もできないってのがわかっちゃってる、やるせなさの狭間で苦しんでて。

出日寿ビリーはやはりElectricityがダントツにかっこいい。それまでたくさんかわいらしい笑顔を見せててサイズ感もあってとにかくかわいい子供って感じなのに、急に大人っぽい表情になるのがたまらない。スワンで目を回してた子と思えないほどのキッチリ正確なターンとかアクロバットもこなしちゃうとことか。ロンダードバック転バック転見て、エリオットも私が見た時これだったな、と思い出したり。クライマックスのターンの優雅さといったらない。計算してるわけじゃないかもしれないけど、踊り始めのちょっと荒い(ターンの勢いに身体がぶれるような)ところからだんだん洗練されていくのが、何者ですか??あっけにとられる。はい。合格!って言いたくなる。

そしてさらに度肝を抜かれたのはレターリプライズの歌い方。完璧すぎて脱帽。震える声に堪えるように歌うのが上手すぎて。旅立つ不安の中でも覚悟決めたビリーの意思を感じる歌声。

前に見た時こんなに完璧だったっけ。

出日寿ビリー久しぶりに見た気がするのだけど、完璧さに磨きがかかってるね!

今日は今日でお席が良かったこともあって、これで締めたいくらい良かったけど、また次に同じように思うのかも。最後まで成長し続ける姿を楽しみにしてる!