偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ビリーエリオット2020

全てが見えるセンター席やっぱりすごい。それだけで感動しちゃう。

調ビリーのアングリーは表情なんてよく見えない席でも迫力あってとてもよい。アングリー、昨日の出日寿は立てた板につかまる振り付けがなくて多分横にした板を叩くとかだったと思う。(ソワレ見たら板は立てて飛びつかず叩くだけだった)2テンポ遅れたら終わりのアングリーでちょっとのこととはいえ公演ごとに違うことするってとんでもなくすごいことだと思うのだけどちゃんとまた確認したい。扉開かなくて横から出るのとは難しさが違うと思うんだよな。

ハンマーシーンのトニーととうちゃんのやりとり、中河内くんと中井さんと全然違うの面白い。中河内くんは最初はちょっとふざけてるっていうか、いい加減子供扱いするなよ的な言い方だけど、中井さんはもう最初から結構怒ってる。

そしてやっぱりこれもこれもの辺りは炭坑夫達に泣かされるのだけど、ビリーのそれで全部払える!!っていう声の必死さも泣けた。ずっと反対してきた父ちゃんがやっと味方になってくれたのにお金がなくてオーディションに行けないかも…なビリーにとっては誰のお金だろうが助けてくれるならすがりたいよね。その姿に何も言えなくなる炭坑夫たちってのも切ない。

センターから見る旅立ちの演出はひときわ素晴らしくて完璧な構図だった。ビリーのヘッドライト浴びて眩しそうなとうちゃん、真っ暗な客席を向いている炭坑夫たち、炭坑夫たちのライトを見ているビリー。心情や立場と演出のリンクが本当に素晴らしい。何度見ても感動する。