偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ビリーエリオット2020

稚子ちゃんがまたも落とし物回収のお仕事を。前回のお札といい今回のタップシューズといい頼れる。もしかしたら拾い物担当なのかもだけど、あれって立ち位置によっては拾っちゃダメな人もいるから、必ず特定の人が拾えるわけではない。

シャインのデビーとトレイシーのタップ対決でデビーの足からスポンッと飛んでいって。本人は取りに行けない場所、拾わないわけにはいかないからどうするのかなーと見てたら稚子ちゃんがサッと拾い持ったままその場は乗り切りピンク衣装に着替えるために捌ける時まで持っていた。

この回は太一ビリー。レター、かあちゃん登場に満面の笑顔で幼いなー、イマーシブかあちゃんとずっと生きてるんだなーと思って見てたら、手紙の最後のMon(かあさん?日本語のセリフがわからん)って、ウィルキンソン先生が読む声に反応してすっごい暗い顔固い表情したのがめちゃくちゃ良かった。やっぱり幻だって知ってるんだね。あのシーン、素直に笑顔だと幼く感じるし、寂しげな複雑な表情見せる子は大人びて見える。

今回もまた大塚さんのところに加賀谷さんが入ってたのでおさらいができた。アンサンブルに集中しちゃうとビリーを見忘れる落とし穴。初演は当たらなかったのか、気にしてなかったのかわからないけど、せっかく回数見るなら当たりたいし違いを楽しみたい。

ソリダリティでビリーの上達っぷりを驚きと感嘆の表情で見てるバレガがなんだか愛おしくてグッとくる。回を重ねてそんなところも見れるようになってきた。デビーは認めたくないけど認めてるよね。自分では褒めないけど褒められてると嬉しいみたいな?素直じゃない愛情感じちゃう。大人の男達が全く受け入れられない男子のバレエを、女の子達は受け入れててきっとカッコいいと思ってる、そんなところもリアル。

見辛いけど近い席だったので色々堪能した。合格通知を読む太一は指で文字を追いながら読んでた。結果を知ってベッドに倒れ込む時の表情は相変わらず結果がわかっちゃうお芝居。これ意外とストーリー知らない人にはありがたいお芝居かも。ちょっとショックなドッキリだもの、ネタバレしてるくらいがいい。

ここ数回はフィナーレのアンサンブルやバレガの振付が好きで、ついつい紹介されてる人よりそっちを見てしまう。父ちゃん&トニーの辺りや、ビリーがチュチュ履く→手遊びの辺り。ここは大塚さんを見てることが多く、ヒューっていいながら手足広げてジャンプするところとかキレよくてめちゃ楽しい。

さて太一ビリーのバレエ。

スワンはオールダービリーと息ぴったりでかなりのシンクロ率だった。椅子に乗ってターンの後までキッチリ揃ってて素晴らしかった。本人も満足ではないかな?

エレクトリシティもアクロバットまで成功!今日はシンフォニー応援団が来ていたようなので、仲間のみんなの前で良いところ見せられたのではないかな?先生は厳しいこと言いそうだけど。目の前で見るのはやはり迫力があっていい。

幸運なことに実質最前のチケット、満遍なく3人に当たったので(さすがに4枚は当たらなかった)、これで調、出日寿、太一の3人を間近で見れてありがたい。

でも近いといつも見えないところまで見たくなってしまい、自分的に少し物語から外れてしまうのが難点。そういう点ではとちり席のセンターがやはりベストかな?双眼鏡がいらなくて全体が見える、この舞台は全体が見えるだけで感動できる細やかな演出があるから舞台上の全ての出来事物事が視界に入るのってかなり重要なので。