偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

キオスク

朗読劇?の時は見てないけどすごく良かったという評判だけ見聞きしてて気になってたので、林くん主演なら!と見に行った。
とても静かで淡々とした舞台で、しみしみ沁みた。
1幕はナチスの影がありながらも田舎から都会は1人で出てきた少年の初めての仕事や恋という感じで、2幕はかなりナチス、戦争が生活を侵食してくる。

林くんが1幕と2幕で話す声の高さが違うように聞こえたけど、年齢をある程度重ねたということなのかな?若々しい少年がいくらか大人になった印象を受けた。

意味を理解したわけではないのに、鉤十字の代わりに掲げられたズボンが人差しの指のようだったという件に、涙がポロポロ溢れて仕方なかった。なんか生の舞台を見てるんだなあという感じ。こういう完全に理解できなくても心揺さぶられる感じが。

アネシュカがSSの恋人をやってたのは間違いなく身を守るためだろと思ったけど、そこは敢えて何も触れないというのも、泣き叫んだり喚くシーンがあっても淡々とした空気感に合ってる気がした。