見てきた。
今年はもう見られないかなと思って諦めてたけど見られて良かったし、やっぱり佐久間くんは美しかった。私の見たい佐久間くんはチケット争奪戦に勝ってお金払ってこちらから出向かなければ見られないんだなあと再認識。それはいまのすのちゃんの人気だと本当に厳しいことだと思う。いつかその美しさを忘れてしまうかもしれない。
ゆり組曲がまさかのメンバーチェンジで(他の曲じゃダメだったのーっ？！)、空中技を佐久間くんが。細マッチョな佐久間くんは宮ちゃんのパワフルさと違ってまた良き。筋肉の陰影も美しく表情も美しく。ただなんだか歌う2人(あべちゃんと康二)の友情物語みたいであれ？佐久間くん関係なくない？？という印象。そこはやっぱりゆり組の床と宙に分かれていても繋がりを感じる揺るぎなさとは違うなぁと思った。孤高の佐久間くん好きだけどね。
ベージュのお衣装での曲(わかんなくてすまん。もう配信出るまでCDは買わないつもり。許容範囲超えた)がオシャレな曲調もゆるめの振付もそしてお衣装も素晴らしくカッコよくて、まだまだ佐久間くんは私の体温上げる人なんだなあと思った。もうさ、そういう機会が激減してて忘れちゃってたよ。
佐久間くんはナチュラルな人なのか知らんが、あの小柄さでもゆるっダボっとした生地たっぷりの"踊る"衣装がめちゃくちゃ似合う。メイビーの時もそうだったけど。そして大きく開いた襟ぐりから少しだけ見えるくらいなのに身体がしなやかに動くのがあの衣装に包まれてても感じられて、美しい。
曲調に合った節目がちでごくごく薄ーい微笑みなどはいとをかし。個人的にモリモリすぎて忙しい振付は全ての動きが完璧で雑に流れてなかったとしても好きじゃないので、これくらいゆるっとスタイリッシュなのはとてもよい。激しくなくても佐久間くんの身体能力の高さを感じる。
今年の歌舞伎は繋がったひとつの物語(筋書きはないとのこと)になっていて、最後の毛ぶりに繋がる。化粧やお衣装はそれぞれでなんとなく去年までのイメージを保ってるのだけど、姫君たちは薙刀を持って戦うので袴姿。あべちゃんはオレンジの上下お揃いで男袴、佐久間くんは黄緑の着物に朱色の女袴。去年までの舞とは全く違うのだけど可憐さは変わらずとても良かった。宮ちゃんは刀を持たせてるのに歌もありなので(渡辺くんと…あと誰だっけ？3人で)、ちょっと物足りない。
そういやお化粧の時に最初に履ける佐久間くん、腕をキューピーのように外側にピッと開いて小走りしていってえらくかわいかった。
立ち回り2度目登場の佐久間くんは片袖脱いでて中の着物は紫色。斜めの格子のシンプルなもの。
なんやかんやあって最後は全員お揃い赤のカツラで毛ぶり。化粧も裏でかなりバタバタだろうけどキチンとくまどり？して獅子のようになり姫はもういない。最初は9人ほぼ合っててすごいなーと思ったけど、わりと背の高い方から乱れていき、コンパクトな佐久間くんはもちろん本人の筋力とかセンスもあると思うけど安定してた。毛先まできれいに回ってたし優秀。
なかなかの挑戦だと思うけど、そういうものを期待してるから嬉しい。9人団体の赤のカツラ見てどことなくナウシカ歌舞伎を思い出した。赤は巨神兵軍だね。
あと他の人で気になったのは、オープニングひらり、の渡辺くんがひとりで桜吹雪大量に頭に乗っけて踊っててターンしても落ちなくて、なんだか妖精さんのようなサンリオのキャラクターのようなメルヘンなかわいらしさで視線を奪われてしまった。なんであんなに落ちないのか？？
らうめぐの曲もかなりインパクトあった。白黒上下の配色逆にした衣装はロングシャツでかなり踊る生地。照明と風に下から煽られてるのがめちゃくちゃかっこよくて迫力あって、凄みすらある。身長もあるから目に激しいんだよ。あれはいい。
あといつかが復活してたのだけど、ガッツリ踊るのはインパクターさん達で、前はあっちの人だったんだよなぁとしみじみ。今は滝側だから踊らないのさみしかった。
二幕は相変わらず。
佐久間くんが犬と聞いて最後の立ち回り楽しみにしてたのに金さんで出てきたから前と一緒。残念。
そしてどうして黒影組はあんなにも毎回ダサいのか…。滝の考える悪役がとにかくダサいんだろうなと思ったけど、まさかどーの時は悪役側が滝だったからそんなひどくなかったし、ほぼWESTが出た時もかっこよかったよね。
なんかわからんがピュアな悪役に対する変な固定概念あるのか、台詞のひとつひとつ、全部カッコ悪くて辛い。なんなら台詞回しも変だし(妙なイントネーション、変なところ大声になったり)、笑い声も奇妙だし、ちゃんと演出仕事してくれと思う。あれでよしなされてる2人が不憫。
そんなのもあって、2019年に引き継いだ滝沢歌舞伎、お願いだから演出ごとすのちゃんが引き継ぐまでは頑張ってほしい。全然感性をアップデートしてくれない先輩はもういいです。
