偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

みんな我が子

見てきた。

いきなりセットがスタイリッシュっていうか、抽象的寄りでイメージが違うなぁと思った。なんていうかもっとリアルなバタくさい、ドアノブにカバー付けちゃうようなある種のダサさがあのストーリーにはハマると思ったから。


まあそれはそれとして。

堤さんの、最初は懐の広い、ちょい上からな感じはありつつも好感の持てる人物から、大声で怒鳴って萎縮させて威圧的な感じになってゆくのが、どこから私はこの人に不快感持ち始めたんだろう?ってわからなくなるくらい流れるような変化ですごいなと思った。みんな我が子なんだとわかった瞬間の、命の火がふっと消えてしまうような感じもさすがだった。あれはもう生きられないよなという説得力。


お母さん、伊藤蘭さんなのか!なんとなく吹き替えっぽい喋り方であまり好きじゃないなあと思って見てたのだけど、ドラマクイーンな反応のいちいちがキャラクターらしい気もしてきて私はまんまと引っかかったのかも。


ラリーがどこまで知ってて誰がいなくなるのだっけ、と忘れてたので結構ハラハラしながら新鮮な気持ちで味わえた。


剛くんの繊細さは今回の役にも良くあっていて、悪でも正義?でも、危ういピュアさを演じたら右に出るものはいないな!最初のキスシーンは衝撃的にかわいらしくて、かわいさに掴みかかられる。危険。

ああ、居心地悪そうな雰囲気も良かったなぁ。稀有な役者さんだなぁ。


アン、アニーはきれいでかわいらしくて魅力的な人なのだけどなんかそういう見た目の魅力に最初に意識がいかないような、凛とした意志の強さがずっとあって、そりゃそうだ、あの手紙とあらゆる感情を隠し持って来てるんだものと思った。で、本当にクリスを愛していたのかな?1人で生きていきたくないからプロポーズを受けに来たんじゃないかな?って気配も良かった。


ところでやっぱりサイド席見づらくて辛かったなー。身体が歪みそう。